【Linux MLDのページ】 【Linux MLDサポート】


Linux MLD 5 障害・更新情報

○ dvipsk など pTeX 関連パッケージのアップデート

dvips で変換した PS で、(、【 、「 などの位置が右にずれる不具合がありました。 その他、いくつかの不具合を修正しました。

修正パッケージ

jvf のアップデートの前に、スーパーユーザーになって
# cd /usr/share/texmf/tex/platex/base
# rm jy1*min*.fd
# rm jy1*goth*.fd
# rm jy1*pop*.fd
# rm jy1*gyo*.fd
# rm jy1*sumo*.fd
を実行してください。

(似た名前の jt1mc.fd, jt1gt.fd, jy1mc.fd, jy1gt.fd を削除しないよう 注意してください。)

アップデートは、
# rpm -U ダウンロードしたファイル名
として下さい。

jvf または pLaTeX2e_Macros のどちらか、または両方をアップデートした場合は、 すべてをアップデートした後に
# mktexlsr
を実行してください。


4つの RPM をすべてダウンロードすると合計 7MB 近くなるので、個別の対応方法を 説明します。
dvipsk
/usr/share/texmf/dvips/base/psfonts.map を修正しました。
手動で修正するには、このファイルの 548 行目から 561 行目までを削除してください。

以下の行が削除の対象です。
    min     Mincho-Medium-H   <`min    ← ここから
    :
    sumo10  DynaSumo        <`sumo10   ← ここまで
この修正で、明朝体、ゴシック体での (、【 、「 などの位置が右にずれる 不具合が改善されます。また出力される PS ファイルでのフォント指定が Ryumin-Light、GothicBBB-Medium になり、PS プリンタの内蔵フォントが使われる ようになります。

パッケージをアップデートした場合は、MLD5 で洩れていた dvips、afm2tfm の マニュアルページや info が正しくインストールされます。

pLaTeX2e_Macros
/usr/share/texmf/tex/platex/generic/kanjifonts.sty の修正 (相撲体の定義が入っていませんでした)だけです。
手動で修正するには
  # cd /usr/share/texmf/tex/platex/generic/
  # sed 's/lei/sumo/g' kanjifonts.sty > temp
  # mv temp kanjifonts.sty
この修正で次のようにして相撲体を含む DynaFont 5書体を使うことが できるようになります。
  \documentclass{jarticle}
  \usepackage{kanjifonts}
  \begin{document}

  {\minfamily 明朝体 \slshape 斜体}
  {\gtfamily ゴシック体 \slshape 斜体}
  {\popfamily ポップ体 \slshape 斜体}
  {\gyofamily 行書体 \slshape 斜体}
  {\sumofamily 相撲体 \slshape 斜体}

  \end{document}

jvf
DynaFont のポップ体、行書体などで(、【 などの位置が右にずれる 不具合が改善されます。これは Project Vine による修正 (参照 http://vinelinux.org/errata/2x/20010120.html)です。

これは手動では対応が難しいですが、SRPM からビルドできる方はサイズが2桁小さい jvf-1.0-6_mlb1.src.rpm (12,833 bytes) からビルドすることができます。

xdvik
縦書きのとき、句読点、()、【】などの表示がおかしくなる不具合が改善されます。 これは Project Vine による修正 (参照 http://vinelinux.org/errata/2x/20001121-2.html)です。

(kanjifonts パッケージ使用時におかしくなるようです。)

縦書きが必要ない方はアップデートの必要はありませんが、その場合は
/usr/X11R6/lib/X11/app-defaults/XDvi の 15 行目
  XDvi*font: a16
  XDvi*font: 8x16
と修正してください。xdvi 起動時の
  Warning: Cannot convert string "a16" to type FontStruct
という警告が出なくなります。

【Linux MLDのページ】 【Linux MLDサポート】