線形最小2乗フィッティング

概要

 線形最小2乗フィッティングは、フィッティング変数の一次結合式に帰着できるような評価式に対して行えるフィッティング法です。 最小2乗法はストレートフォワードに行えるため、処理は高速でありフィッティング結果もただ1つです。 但し上記の一次結合式に帰着できない評価式には適用できない欠点もあります。 Topazで扱える評価式は、 です。

フィッティング手順

 "Data | 一覧"でフィットを行う数値データを選択します。次に、"Data | 曲線の生成| 線型最小2乗法"を選択し、以下の画面を開きます。




 まずフィットを行う関数形を「関数式」で選択します。 フィットで考慮する数値データ点の領域を「FIT開始点」と「FIT終了点」で指定します。 全データ点をフィットで考慮するのであれば「FIT開始点」 = 1,「FIT終了点」 = -1 としてください。 1000点あるデータのうち、10番目から40番目までのデータ点のみフィットするのであれば、「FIT開始点」 = 10,「FIT終了点」 = 40と指定してください。

 フィット曲線が必ず通過すべき点の指定も可能です。このような点を指定する場合、「固定点通過」をtrueにし、その点の座標を 「固定点X」、「固定点Y」に指定してください。

 「出力開始X値」、「出力開始Y値」にはフィッティング曲線の表示x値範囲を指定します。 また「分割数」にはその間を何分割して曲線を表示するか指定します。 分割の方法は、Scalingで指定します。線形軸、対数軸、逆数軸で等間隔になるように出力するには、それぞれlinear、Log、Invを指定します。

 設定が終了したら、ESCを押してください。 "フィッティングを行ないますか"と問い合わせがありますので、問題がなければyesを選択してください。 フィッティングが行われます。 フィッティング結果はメッセージエリアに表示されます。 またこの結果は、生成された曲線と共に保存されます。 "Data | 一覧" でフィッティング曲線を選択し、"Data | 情報の表示"で表示できます。