frame object
1つのグラフを管理します。グラフに必要な軸(axis)、データ(data)...などを子オブジェクトとして保持します。一枚の用紙中の複数のグラフは、frameオブジェクトの複数のインスタンスを作ることで実現します。frameオブジェクトを破棄すると、frameオブジェクトに従属する子オブジェクトであるaxis、data、parts、usrconst、usrfncも破棄されます。このように、階層型のオブジェクト構成を採用しているため、frameオブジェクトの追加、破棄により、自動的に個々のグラフの破棄、追加が自動的に行えます。frameオブジェクトの任意数のインスタンスを作ることができます。
Members
-
INT id
-
frameオブジェクトのインスタンス番号です。このメンバはread onlyです。
-
STRING label
-
インスタンスに付けることのできる名称です。名称の付け方に決まりはありません。
-
STRING paintorder
-
描画順を決定します。デフォルトでこのメンバは、"frame,data,axis,axisline,parts"となっています。この場合、フレーム、数値データ、軸、軸線(軸目盛線、副目盛線)、パーツの順で描画します。このメンバの変更により描画順の変更が可能です。
-
BOOL selected
-
このインスタンスの選択状態を示します。
-
BOOL withdata
-
このframeオブジェクト属するdataオブジェクトをディスクに保存するとき、数値データ込で保存するかどうか指定します。
-
INT x1
-
INT y1
-
INT x2
-
INT y2
-
frameの位置と、サイズを規定する矩形の2点を指定します。
-
INT framelinecolor_red
-
INT framelinecolor_green
-
INT framelinecolor_blue
-
frameの位置と、サイズを規定する矩形を指定した色で描画します。各色は符号無し16bitの数値で指定します。
-
INT framebodycolor_red
-
INT framebodycolor_green
-
INT framebodycolor_blue
-
frameの位置と、サイズを規定する矩形内部指定した色で塗りつぶします。各色は符号無し16bitの数値で指定します。
-
INT framelinewidth
-
frameの位置と、サイズを規定する矩形の線幅を1/20point単位で指定します。
-
INT framelinecap
-
frameの位置と、サイズを規定する矩形の線端の形状(0: butt, 1: round,
2: projecting)を指定します。
-
INT framelinejoin
-
frameの位置と、サイズを規定する矩形の線の接続形状(0: miter, 1: round,
2: bevel)を指定します。
-
INT framelinestyle
-
frameの位置と、サイズを規定する矩形の線のスタイル(: solid, 1: dash,
2: longdash, 3: shortdash, 4: -*-, 5: -**-, 6: dot, 7: null)を指定します。
-
INT framebodyfillstyle
-
frameの位置と、サイズを規定する矩形の内部の塗りつぶしスタイル(0: solid、
1: null)を指定します。
-
INT framebodyfillrule
-
frameの位置と、サイズを規定する矩形の内部の塗りつぶし方法(0: evenodd、
1: winding)を指定します。
-
INT frametype
-
frameの種類(0: box, 1: x-y, 2: independent)を指定します。
Methods
-
VOID paint HANDLE
-
ファイルハンドルHANDLEへこのframeオブジェクト及び子オブジェクトのイメージを出力します。
-
VOID setbbox HANDLE
-
ファイルハンドルHANDLEへこのframeオブジェクト及び子オブジェクトのBouding
boxの情報を送ります。
-
VOID setframelinecolor (INT1, INT2, INT3)
-
(red, green, blue)=(INT1, INT2, INT3)で指定される色で、frameの位置と、サイズを規定する矩形の輪郭色を設定します。
-
VOID setframebodycolor (INT1, INT2, INT3)
-
(red, green, blue)=(INT1, INT2, INT3)で指定される色で、frameの位置と、サイズを規定する矩形の内部色を設定します。
-
VOID arrangeaxes VOID
-
frametypeで指定されたframeの形状になるように、axisオブジェクトのメンバの更新を行います。axisのメンバを変更した時は、後でこのMethodを必ずcallしてください。
-
INT wtov_x INT
-
frameの原点(x1, y1)を基準にしたx座標を、グローバル座標系(用紙の原点基準)のx座標に変換します。
-
INT wtov_y INT
-
frameの原点(x1, y1)を基準にしたy座標を、グローバル座標系(用紙の原点基準)のy座標に変換します。
-
INT vtow_x INT
-
グローバル座標系(用紙の原点基準)のx座標を、frameの原点(x1, y1)を基準にしたx座標に変換します。
-
INT vtow_y INT
-
グローバル座標系(用紙の原点基準)のy座標を、frameの原点(x1, y1)を基準にしたy座標に変換します。
-
VOID autoscale (INT1, INT2)
-
INT1で指定した座標軸を余白マージンINT2(%単位で指定)の設定で、描画されているデータの表示範囲を含むようにオートスケーリングします。INT1は以下の値でなければなりません。0:
X軸、1: Y軸、2: T軸、3: R軸、$_ALL: 全ての軸
-
VOID autounit (INT)
-
INT1で指定した座標軸のunitを自動設定します。INTは以下の値でなければなりません。0:
X軸、1: Y軸、2: T軸、3: R軸。
-
VOID delete (STRING, INT)
-
STRING="axis"、"data"または"parts"でなければなりません。INTで指定されたインデックスを持つSTRINGをオブジェクトを削除します。このインデックスに$_SELを指定すると、選択されているオブジェクト、$_ALLを指定すると全てのオブジェクトが削除されます。但し"axis"オブジェクトの場合、$_SEL及び$_ALLは使えません。"axis"オブジェクトの削除は、システムが行います。ユーザ側で"axis"オブジェクトを削除しないでください。
-
INT new STRING
-
STRINGは"axis"または"data"でなければなりません。このメソッドにより、1つの"STRING"オブジェクトが生成されます。戻り値は、新しく生成された"STRING"オブジェクトのインデックスに1を足した整数です。"axis"オブジェクトの生成は、システムが行います。ユーザ側で"axis"オブジェクトを生成しないでください。
-
INT new ("parts", STRING)
-
STRINGは"text"、"line"、"polyline"、"rectangle"、"ellipse"または"cutline"でなければなりません。このメソッドにより、1つの"STRING"属性を持つ"parts"オブジェクトが生成されます。戻り値は、新しく生成された"parts"オブジェクトのインデックスに1を足した整数です。
-
VOID flushselect STRING
-
STRINGは"axis"、"data"または"parts"でなければなりません。"STRING"オブジェクトのの選択状態を全て解除します。
-
INT length STRING
-
STRINGは"axis"、"data"または"parts"でなければなりません。"STRING"オブジェクトの数を返します。
-
INT selectednumber STRING
-
STRINGは"axis"、"data"または"parts"でなければなりません。"STRING"オブジェクトの内、選択されているオブジェクトの数を返します。
-
VOID top (STRING, INT)
-
STRINGは"axis"、"data"または"parts"でなければなりません。INTで指定されたインデックスを持つ"STRING"オブジェクトが、画面上で最上位になるようにインデックスを変更します。INTが$_FSLの場合、選択されている"STRING"オブジェクトのうち、最も小さなインデックスを持つ"STRING"オブジェクトが画面上で最上位になるようにインデックスが変更されます。
-
VOID up (STRING, INT)
-
STRINGは"axis"、"data"または"parts"でなければなりません。INTで指定されたインデックスを持つ"STRING"オブジェクトが、画面上で一段上になるようにインデックスを変更します。INTが$_FSLの場合、選択されている"STRING"オブジェクトのうち、最も小さなインデックスを持つ"STRING"オブジェクトが画面上で一段上になるようにインデックスが変更されます。
-
VOID down (STRING, INT)
-
STRINGは"axis"、"data"または"parts"でなければなりません。INTで指定されたインデックスを持つ"STRING"オブジェクトが、画面上で一段下になるようにインデックスを変更します。INTが$_FSLの場合、選択されている"STRING"オブジェクトのうち、最も小さなインデックスを持つ"STRING"オブジェクトが画面上で一段下になるようにインデックスが変更されます。
-
VOID bottom (STRING, INT)
-
STRINGは"axis"、"data"または"parts"でなければなりません。INTで指定されたインデックスを持つ"STRING"オブジェクトが、画面上で最下位になるようにインデックスを変更します。INTが$_FSLの場合、選択されている"STRING"オブジェクトのうち、最も小さなインデックスを持つ"STRING"オブジェクトが画面上最下位になるようにインデックスが変更されます。
-
VOID copy (STRING, INT1, INT2)
-
STRINGは"axis"、"data"または"parts"でなければなりません。INT2で指定されたインデックスを持つ"STRING"オブジェクトを、INT1で指定されたインデックスを持つ"STRING"オブジェクトにコピーします。INT1あるいはINT2が$_FSLの場合、それぞれ選択されている"STRING"オブジェクトのうち最小のインデックスになります。但しINT1及びINT2に同時に$_FSLを指定できません。
-
INT usrconstlen VOID
-
ユーザ定義定数の数を返します。
-
VOID setusrconst (STRING1, STRING2)
-
ユーザ定義定数をSTRING1=STRING2の形式で定義します。
-
STRING getusrconst STRING
-
ユーザ定義定数STRINGの値を求めます。
-
ARRAY getallusrconst VOID
-
ユーザ定義定数全てを配列として返します。各配列には、label : valueの形式で情報が返されます。
-
VOID rmusrconst STRING
-
ユーザ定義定数STRINGを削除します。
-
VOID flushusrconst STRING
-
ユーザ定義定数全てを削除します。
-
INT usrfnclen VOID
-
ユーザ定義関数の数を返します。
-
VOID setsrfunc (STRING1, STRING2)
-
ユーザ定義関数をSTRING1=STRING2の形式で定義します。
-
STRING getusrfnc STRING
-
ユーザ定義関数STRINGの値を求めます。
-
ARRAY getallusrfnc VOID
-
ユーザ定義関数全てを配列として返します。各配列には、label : functionの形式で情報が返されます。
-
VOID rmusrfnc STRING
-
ユーザ定義関数STRINGを削除します。
-
VOID flushusrfnc STRING
-
ユーザ定義関数全てを削除します。