UnixとWin32環境間でのデータの相互利用上の注意点

1. 漢字コードの違い

 漢字コードは、通常UnixでEUC、Win32でSJISを用います。データを両者のプラットホームで相互利用する場合、漢字コードの変換が必要です。 nkf等の日本語コード変換プログラムで、SJISとEUCの相互変換を行ってください。 この際、ファイル名やディレクトリ名にスペースや漢字が含まれているとトラブルの元になりますので、相互変換を前提とする場合、これらの文字を含めないようにしてください。 Win32環境でよくある以下のようなディレクトリ名、ファイル名は使ってはなりません。
  \実験データ\no0001.dat
  \graph data\tempdep.tpz

2. 改行コードの違い

 以下のようにプラットホームにより改行コードは異なりますが、数値データ、グラフデータともTopaz本体でどちらでも読めるようになっていますので、相互変換する必要はありません。
  Unix:    \n
  Win32:   \r\n

3. ファイルシステムの違い

 UnixではWin32(vfat, ntfs)で用いるドライブレターがありません。絶対パスの参照で数値データを読み込む場合などは、フルパス情報が必要になりますので、注意して下さい。 パスのセパレータはUnixでは"/"、Win32では"\"ですが、内部では"/"で統一して扱います。 従ってWin32環境に置いても、CUIメニューのChdir(カレントディレクトリ設定)等では、パスの指定を"/"を用いて行ってください。 またこの場合、ドライブの指定は"/cygdrive/d/"のように行います。例えば"d:\data\"を指定するには、"/cygdrive/d/data/"と表記する必要があります。