RPM パッケージのインストール

RPM パッケージのインストールは rpm コマンドで行います。 MLD 6、MLD 5 では Gnome の GUI でインストールすることもできます。 (MLD 7 の Gnome2 には GUI のインストールプログラムはありません。)

インストールはスーパーユーザ (すなわち root) でのみ行えますので、まず

$ su

として (root のパスワードを入力し、) スーパーユーザになります。

コマンド suset user の意味で、引数でユーザ名を指定すればそのユーザで、ユーザを指定しないと root で新しいシェルを起動します。exit で元の状態に戻ります。
su だけではカレントディレクトリは変更されませんが、 オプションに - (あるいは -l) を付けると、ログインしたのと同じようにカレントディレクトリはそのユーザの ホームディレクトリに変更されます。

rpm コマンドは、最初のオプションで何をするかが決まります。

新規にインストール (install) する場合は

# rpm -i インストールするRPMパッケージファイル名

アップデート (Upgrade) の場合は

# rpm -U アップデートするRPMパッケージファイル名

アンインストール (erase) するには

# rpm -e アンインストールするRPMパッケージ名

とします。

インストールされているパッケージの一覧を見るには (これは一般ユーザでできます)

$ rpm -qa

とします。q は query、a は all の意味です。 オプション --last を付けると、インストールした日付の逆順 (新しい日付が先) で、インストールの日付を付けて一覧できます。 次のようにして less にパイプすると便利です。

$ rpm -qa --last | less

これからインストールしようとする RPM パッケージの情報 (infomation) や ファイルのリスト (list) を見るには、それぞれ次のようにします。

$ rpm -qpi RPMパッケージファイル名
$ rpm -qpl RPMパッケージファイル名

infomation の意味の i をオプションの最初に書いてしまうと install の意味になってしまいますのでオプションの順序に注意してください。
ここで、オプション p を付けない場合は、引数の文字列は すでにインストールされている RPMパッケージ名とみなされます。

GUI による RPM パッケージのインストール

MLD 6、MLD 5 では、Gnome の GUI でインストールすることもできます。 (MLD 7 の Gnome2 には GUI のインストールプログラムはありませんので rpm コマンドでインストールします。)

MLD 6 の場合

まず プログラム → システム → GnoRPM を選択して GnoRPM を起動します。root ユーザでログインしていない場合は root のパスワードを求めるダイアログが出ます。

ここで「インストール」をクリックするとインストール用のウィンドウが開くのですが、 目的とするパッケージのカテゴリが分かっていないと面倒です。 インストールしたい RPM ファイルが分かっている場合は次のようにした方が簡単です。

ファイルマネージャ Nautilus でインストールしたい RPM ファイルがあるフォルダを開きます。 デスクトップの「ホーム」アイコンをダブルクリックするか、 ルートウィンドウをマウスの右ボタンでクリックしてメニューから 「新規ウィンドウ」を選んで「ホーム」を表示し、そこから辿っていくとよいでしょう。 CD-ROM からインストールする場合は CD-ROM をマウントすればファイルマネージャが開きます。 あるいはデスクトップ上の CD-ROM アイコンをダブルクリックします。

ここからインストールする RPM 例えば calcoo-1.3.5-1_mlb1.i386.rpm を GnoRPM のウィンドウへドラッグ&ドロップします。 すると GnoRPM のインストールウィンドウが開きます。ドラッグ&ドロップした RPM パッケージが選択された状態になっているはずです。

これで「インストール」ボタンをクリックすればインストールされます。

このとき、ウィンドウの上部の「フィルタ:」のところが 「インストールされたパッケージ全部」となっていますが、これは誤訳です。英語は All but installed packages で、バージョンの違いも含めて 「インストールされていない」パッケージという意味です。 フィルターには「インストールされていないパッケージのみ」というのもありますが こちらはバージョンの違いは無視されます。 もし、ドラッグ&ドロップしたパッケージがリストされないようなら、 フィルタを「すべてのパッケージ」にしてみてください。 すでにインストールされているパッケージは(デフォルトでは)緑色で表示されます。

MLD 5 の場合

RPM ファイルを置いたディレクトリをファイルマネージャで開きます。
( CD-ROM からインストールする場合は CD-ROM をマウントしておきます。)
デスクトップの「ホームディレクトリ」アイコンを ダブルクリックすればファイルマネージャが開きます。 または Gnome メニューの「プログラム」から「ファイルマネージャ」を選びます。

インストールするファイルアイコンの上でマウスの右ボタンを押すと メニューが出ますから、「Install...」を選択します。

(アップデートの場合は「Upgrade...」を選択します。 また「Show info...」でパッケージ情報などを確認できます。)

root ユーザでログインしている場合はこれでインストールされます。

root ユーザでログインしていない場合は root のパスワードを求めるダイアログが出ますから root のパスワードを入力して「OK」ボタンを押すとインストールが行なわれます。

GnoRPM を起動しておいて、ファイルマネージャで表示されている RPM のアイコンを GnoRPM にドラッグ&ドロップしてもインストールすることができます。

[2001/02/24 作成] [2003/09/06 更新]


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