『GTK+による簡易複素数電卓--cgtkcalc--』 ●作者 齋藤 暁 ●ウェブ・サイト http://cgtkcalc.sourceforge.net/ ●説明 このプログラムは、GTK+を利用した複素数電卓である。 GPLに基づいて配布するもので、如何なる保証もない。 詳しくは、COPYINGファイルを参照されたし。 インストールについては、INSTALLファイルで説明してい る。なお、rpm -ta にも対応している。 ソースコードは読み難いかも知れない。今後整頓する予定。 ●使い方 real、imag、abs、arg の各ボタンがトッグルされている 時、各々の対応するラベルに数値の入力が出来る。 或いは、入力したいラベルをクリックすることでも入力対象 を移動できる。(0.7.9以降) 数値の入力に少々手間がかかるのを除いては、流通している実数の 関数電卓と同様の入力方法で複素数の計算ができる。キーボードショ ートカット'R'や'I'を使って入力位置を移動すると多少入力が楽かも 知れない。 2項演算子の優先順位を扱うことにした。(1.8.0以降) 累乗、組み合わせ、除積剰余、加減の順に優先される。 "3+4*5="と入力すると"23"という正しい結果が得られる。 単項演算は表示されている数に対してしか行われないので、 "sin(1+i2)"は、"(1+i2)sin"と入力する必要がある。 要するに、xcalcやgcalc、kcalcと同様である。 カット&ペーストは、複素数として行う。(0.9.0以降) a+bi形式を扱う。ただし、ペーストでは、虚数単位が選択文字列 に含まれないときは、現在入力状態にあるラベルに文字列を貼り 付ける。 また、文字列に"ej"があれば、r ejθ 形式でペースト される。θの最後に"pi"か"PI"があればπとして評価する。 例えば、5.00 ej 0.25pi がペーストできる。 キーボードショートカット等はHELPボタンを押して、HELP WINDOW を参照されたし。ショートカットを変更するときは src/KeyPressed.cを書き換えてmakeし直すべし。 オプション -s で縮小された状態になる。オプション -w は 計算過程を標準出力に書き出す。 その他、表示色やフォント等のコマンドラインオプションは、 cgtkcalc -h で表示される。 詳細は man page にある。 ●参考文献 Eric Harlow: GTK+/GDKによるLinuxアプリケーション開発 (1999) 翔泳社 竹田 英二: GTK+ではじめるXプログラミング (1999) 技術評論社 田中 ひろゆき: GTK+入門 基礎からはじめるXプログラミング (1999) SOFT BANK Publishing (敬称略)